北陸義援金のお礼
このたびの能登地震では、多くの方が被災され、日常を奪われてしまいました。
また、現地に向かい、寝食を惜しまず、自らの風呂に入る余裕も持たずに、淡々と救援活動にあたられた方々の話しも聞きました。
私のできることは、皆様に義援金をお願いすることくらいかと思い、募金箱を設置いたしました。義援金の箱には、皆様の温かい気持ちとともに、毎日たくさんのお金が寄せられました。
心よりお礼申し上げます。 集めました義援金は、輪島塗の蒔絵師、箱瀬淳一様にお送りさせていただきました。
輪島塗は世界に誇る日本の工芸品です。しかしながら、地震により、細かい作業道具の数々や作品もがれきの中に埋もれてしまったそうです。
「漆が心配だ。漆が流れてしまったら、瀬戸焼で言えば瀬戸の土が流れてなくなったと同じことだ。復興は簡単なことではない」
とおっしゃっておられた方が見えました。 そんな中、箱瀬先生はホームページで、こうおっしゃっています。
- ただ幸いにして私たちの命は助かりました
- 皆様のご支援とで、あらためて前を向き、輪島の漆器づくりをしたいと思います
- 少しずつでも、僕は、やるつもりです
- 工房の皆も頑張ると言っています
その言葉に、私は自分の目の前で起きている、がっかりすることなどたかがしれている、少しでも助けたい、そして自分も前を向こうと逆に励まされる思いになりました。
どうか、皆様の温かい応援の気持ちが届きますように。
**敬具**